お便りから

お便りから 2024.10

ニワトリが夏に卵をよく産んだ

◆30年近くニワトリを飼っています。50羽ほどいますが、夏は卵の産みが悪くなって5~6割に減るのが当たり前でした。息子のバイト先から出るダシをとった残りの魚粉を与えるようになった今年は、夏に卵の産みが少し悪くなっただけで8割ほど産み続けました。この暑さなのにビックリです。

◇だしがらには、鰹節のたんぱく質、煮干しのミネラルなど、栄養がたっぷり残っています。魚も鳥も脊椎動物ですから、丸ごとの魚には、ニワトリが必要なミネラルがすべて入っています。それで暑さに耐える力が増したのでしょう。バイト先のラーメンをよく食べに来るお客さんも、猛暑をやり過ごせた人が多かったことでしょう。
このニワトリのように残暑を乗りきるため、私たちは、「天然だし調味粉」を毎食、何かに入れて食べましょう。

パンのトランス脂肪酸

◆「知らないと危ない」と、週刊ポストがトランス脂肪酸を取り上げています。
「食品と暮らしの安全」は、トランス脂肪酸には取り組まないのですか。

◇2005年に、13食品のトランス脂肪酸を検査したことがあります。
トランス脂肪酸は天然にもあり、北海道バターからも検出されました。そのバターより小岩井マガーリンの方が低い値だったので、他のマーガリンメーカーは「今、問題になったら潰れる」と泣いていました。各メーカーが必死になってトランス脂肪酸を減らしたので、日本で問題になった翌年には、トランス脂肪酸は、マック以外は問題がないほど少なくなっていました。
2012年に食品安全委員会が検査結果を発表したときは、WHOの目標基準の3分の1以下でした。それで、日本ではトランス脂肪酸が大きな問題にならないのです。
週刊誌が公表したパンのワースト1は山崎製パンの「シュガーロール」で、2005年には今より4割多く検出されていました。でも、ワースト6品目中5品目を占めるヤマザキパンは食べない方がいいでしょう。  ( 小若)